シェルパの子猫と子供の観察に癒される…

4月も半ばになろうというのに、プチ移住しているクンデ村は雪が降っては消え、消えてはまた積もるという天候が相変わらず続いている。

春はもうすぐ…と思いながら、気温は一向に上がらず寒い!そんな中、家から外に出ることも少ないのだが、家の中にいても最近、ちょっと癒される出来事がでてきた。昨年、うちにちょくちょく遊びに来ていた子猫がまたやってくるようになったのだ。

実はこの子猫にはそっくりな兄弟?がいるのだが、たぶん昨年よく遊びに来てくれた子猫の方だと思う。4か月ぶりの再会だが、体は少し大きくなっている。3月にクンデ村に戻ってきたときは、まだ雪が積もったり寒かったりして、子猫もどこかの家で過ごしていたのだろうが、4月に入り、たまたま家の前を歩いていた子猫を見かけ、「ニャー」と言ったら向こうも「ミャー」(シェルパの人はみんなミャーと言う)と答えて家の中に入ってきた。

昨年もそうだったが、シェルパの子猫はなかなか贅沢で、肉しか食べない。たまたまナムチェバザールで仕入れた水牛の肉でカレーを作ろうとしていたところ、早速まな板の上の肉に手を伸ばしていただき!

お腹いっぱいになると、窓から「外は寒そうだな…」と見ている。太陽が出ているときには、僕と一緒に窓際で日向ぼっこをする。日が出ていないときは、僕の膝の上にのってきて、気持ちよさそうに寝ていることが多い。やはり子猫にとっても外はまだ寒いのだろう。

猫の一番のごちそうは生きたネズミ。これは昨年の観察や地元の人の話などから分かったことだが、昼間は子猫は外に出かける。いったん外に出ると顔つきが変わり、周囲を注意深く見渡しながらハンターとなる。石垣の隙間や家々の周りをゆっくり回っているのは、ネズミを探しているからだろう。

昨年はいったん外に出ると数日間、戻ってこないときが多かったが、最近は獲物が捕れないのか、一日のうちに何回かうちに戻ってくる。そして食べ物をあげるとむしゃぶりつくような感じで食べる。雪が積もっているので、ネズミもさすがに外は歩いてないで、どこかで寒さをこらえているのだろう。

さて、子猫が外に出ていくと、僕の観察は3歳の女の子に移る。前にも書いたが、今の時期は主食のジャガイモの植え付け作業で、どの家も忙しい。向かいの家でも数日間、農作業が続けられているが、この家に住む女の子も健気に母親の手伝いをしている。今日は自分の体よりも大きな竹かごを担いで行ったり来たりを繰り返している。時々よろめきながら、かなり危なっかしい。

何をやってんだろうと不思議に思い、家の外に出て行って隠れて見ていたら、畑から少し離れたところに置かれている枯葉の肥料を一人で竹かごに入れて母親のもとに運んでいた。肥料はここに置かれて時間が経っているようで、かなり固まっているようだ。まず鍬で肥料を掘り起こして柔らかくした後に、スコップですくって竹かごに入れている。これが3歳の女の子が一人でやっている…、驚きとともに、見ていてものすごくかわいい。

日本人の3歳児だと、すでにおもちゃやゲームなどを与えられて、家の手伝いなんてしてないだろう。ここではおもちゃもゲームもない。母親が村の水場に水を汲みに行けば、自分の小さな水筒を持っていっしょにくっついていく。母親が洗濯をすると、自分のハンカチをいっしょに洗う。そして母親が農作業をすれば、隣で一緒に鍬を振るったり、こうして一人で肥料を運ぶ。これほど子供らしく、かわいらしい子供は日本では見たことがない。

ところで、この後僕にとってものすごくショックな出来事が起きた。隠れて撮影していたことが、この子にばれてしまったのだ。その瞬間、もうこの子は農作業をやめて、僕のところにすっ飛んできた。何がショックかというと、僕は報道カメラマンとして30年弱、その道で食ってきた。その中には極悪犯の隠し撮りなど数え切れないくらいやって来たのだが、まさかここで3歳の女の子に隠し撮りがばれてしまうとは。情けない…。

この後は僕の家に来て、戻ってきた子猫と一緒になって遊ぶ。子猫のご飯を与えたり、寝袋で一緒になって寝たり、かいがいしく子猫の世話をしている。

シェルパの3歳の女の子と子猫。この両方を観察するのはとっても楽しい。それにしても、見ているとどちらもかわいくて、とっても癒される!ごめんなさい、お母さん。せっかく農作業のお手伝いをしていたのに。

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