クンデ村にプチ移住してから、どうやって日々生活をしているのか。時々、この話題をアップしていきます。
まずは水について。プチ移住してから思ったのだが、人間、生活していくのには水が一番大切ではないかな…。残念ながらクンデ村の家々には水道がない。ではどうしているかというと、村の数か所にある共同水場で水くみをしている。
共同水場はこんな感じ。ここで村人はポリタンクなどに水を入れ、担いで家に持っていく。なかなかの重労働だ。水場は人だけでなく、時には牛たちも水を飲みに来る。
見ていると共同水場で村の人は洗濯もやっているので、僕もやってみた。水はとても冷たいが、それもそのはず。この水は氷河から溶け出した川の水をここまで引いてきているのだそうだ。何百年か、何万年か知らないが、日本の水道から出てくる水とはちょっと比べ物にならない貴重な水なのだ。
ちなみに村の人は洗濯ものを、石を積み上げた塀の上に干している。日中は石が太陽光でかなり暑くなるのですぐ乾く。
家まで運んできた水は、小さなバケツやポリタンクなどに保管して使っている。一人だからこれでも2日ぐらいは持つが、子供がいる家庭ではもっと大きなポリタンクを使っているようだ。
台所の洗い場はこんな感じ。板で囲った素朴な洗い場だ。これ、日本のどこかで見たよな…としばらく考えていたが、江戸時代や明治時代の博物館になっているような古民家の台所が確かこんな感じだった。ということは、この家は日本でいうと江戸時代のころの生活なのか?
しかし他の家がみんなこんな感じかというと実はそうではない。私の家は25年以上住んでないので昔のままなのだが、他の家は鉄板のようなもので囲った洗い場を備えている。逆に言うと、私の家では昔ながらの生活ができるということだ。これは楽しい!
朝、起きてまずやる日課になっているのが、氷河の水を沸かして作るミルクティー。朝はかなり冷え込んでいるんで、まずはお湯を沸かしながら手を温め、できたミルクティーを数杯飲んで体を温めている。私の家は共同水場から50mほどしか離れていないので、水の苦労はそれほどないのがよかった。