インレー湖周辺では毎日どこかで五日市が開かれている。これは市場が5日に1回の間隔で開かれ、それがいくつかの決まった場所で順に開かれていくというシステムだ。宿のご主人に聞くとMaing Thauk村というところで今日開かれると聞いたので行ってみることにした。
五日市
地図で調べると、昨日インレー湖東岸を走った途中の村だった。五日市は午前7時には始まり、午前11時ごろには終わってしまうというので、朝早くニャウンシュエを出て向かった。午前7時半に村に着いたが、すでににぎわっていた。
インレー湖という大きな湖があるので、魚は豊富。鯉みたいなけっこう大きな魚もあるが、小魚の塩漬けもかなりな量が売られている。
こんなところで納豆に合えたことに感謝を込めて
合掌!
なんと日本の納豆にそっくりなものまで売られている、というか納豆だ。「ペーガピ」という名前で、日本の納豆よりかは糸を引かないようだ。シャン州には豆腐もあるので食文化は日本と似ているのかもしれない。
五日市にはシャン州で時々見かける、黒の服を着たパオ族も来ている。恐らくほかの山岳少数民族もいるのだろうが、民族衣装を着ていないとわからない。パオ族は黒い服を着ているからわかるのだが、実はこの服、昔ながらの服ではなく、後ろに英語の文字が書かれている既製服だ。
市場でかわいらしい子供を見つけた。頬っぺたにはお母さんと同じようにタナカを塗っている。タナカはミャンマー特有の化粧品で、日焼け止めの効果があるらしい。タナカという木の幹を輪切りにして、それを石うすで水を付けて輪を描くようにこすっていくと、黄色の粉が出てくる。これを肌に塗りつけるとこのような模様になる。
だいたい五日市を見て回ったので、市場の裏手に行ってみると、そこはインレー湖からつながっている水路となっていた。そこから小舟に乗った買い物客がひっきりなしに行き来している。こんな細い水路、地元民でしかわからん。
水路には美しい蓮の花が咲いているて、小舟の上からそれを取っている子供たちがいた。集めて花を市場で売るようだ。
五日市を2時間ほど見てニャウンシュエに戻ることにした。ちょうど登校時間なのか、児童たちが連れ立って歩いている。肩から同じような形のバッグをかけているが、これはシャンバッグという。元はシャン州のものなのだろうが、ヤンゴンなんかでも学生たちが結構使っているのを見かけた。シンプルで使い勝手がいいのだろう。お土産物でも売られていた。
インレー湖西岸
ニャウンシュエに戻ったが、昨日渋滞で先に行けなかったインレー湖西岸を見たくて午後、もう一度向かってみた。西岸の道は先に進むほどどんどん細くなっていき、走っているとなんとなく心細くなってくる。やっとニャウンシュエから28キロのところに小さな村があった時にはほっとした。
村の名前はTonleと言った。カンボジアにトンレという大きな湖があるが、共通点はあるのだろうか?
この村は何があるわけでもないのだが、のんびりした村で居心地がいい。インレー湖から続く水路をゆったりと小舟が進む。小さな子供は、この地方独特の船の櫓を足で操る練習をしている。坊さんは新車のバイクを乗り回していた。ちなみにこのバイク、ヤマハのトリッカーそっくりだが、中国製。完全なコピー商品だった。
昨日、渋滞で動かなくなったカオダイン村まで戻る。ここは温泉があったりするので、ニャウンシュエから自転車で来て楽しんだ後、ここから船でインレー湖の対岸まで移動しニャウンシュエまで戻るという自転車ツアーのルートがある。
おいしいピザ
ニャウンシュエまで戻り、ちょっと遅い昼食。「ゴールデンカイト」というイタリアンレストランは欧米人に人気の店。なかなかおいしいピザが食べられる。
今まで泊まっていたMay Guest Houseが今晩は満室なので移動することに。探した宿はManawThuKha Hotelというところ。前のところよりも大きいゲストハウス。