ミャンマーという国は、他のアジアと比べるとちょっと変わっている。昔の首都で最大都市のヤンゴンではバイクの走行が禁止されているのだ。なんでも昔の軍事政権の時に、軍の高官がバイクに乗った人に襲われたから、という話が伝わっている。そこでバイクを購入しに第2の都市のマンダレーに向かった。
マンダレーで買ったバイクがこれ。ヤマハXTZ125というオフロード車。マンダレーでレンタルバイクをやっているアメリカ人が使っていたバイクで、走行距離16000キロの中古車を1300ドルで譲ってもらった。マンダレーにはヤマハの正規代理店があるが、ここで売られている新車が2500ドルだったので半値。ただオフロードバイクの中古車はほとんどマンダレーでは手に入らないので(だってミャンマー人はこんなバイク乗らないから)いい掘り出し物だと思う。
バイクを手に入れて、さっそくテスト走行しながらマンダレーヒルに向かう。ここは街の中心部すぐ北側にある標高236メートルの丘。山頂のスタウンピー・パヤーからはマンダレーの街並みが見下ろせる。
マンダレーはミャンマーが19世紀にイギリスに占領され植民地化されるまで、最後の王朝が置かれていた街だ。マンダレーの街の中心には旧王宮がある。1辺3キロの正方形をした堀に囲まれている。タイのチェンマイも同じような街並みだが、大きさはマンダレーの方が断然大きい。日本の平城京や平安京のように、ここを中心に東西南北に碁盤の目のように作られている。
変な大仏
タナカ
ミャンマーでは、女性や子供たちが顔に黄色い粉を塗っているのをよく見かける。これはタナカという植物で、日よけ用の化粧品。
チャウットーヂーパヤー
マンダレーヒルのふもとにある寺院。仏像に通じる参道は緑の電飾に輝いていて、とても華やか。
購入したヤマハXTZ125はなかなか調子がよかった。はじめは125CCという排気量は小さいかなと思ったのだが、ミャンマーの道路状態はかなり悪く、舗装されている部分も幅が狭いので、対向車とすれ違う時に頻繁に止まらなくてはならない。車体が小さい分、足つき性がよく助かった。
夕方、旧王宮のお堀端を存分に走る。ここは道も幅広く、直線なので走りやすい。旧王宮の塔に夕日が重なった光景が美しかった。
今日一番の光景に感謝を込めて 合掌
夕食はシャン料理の「ラーショー・レイ」
夜になり夕食タイム。やはり初めの夕食はミャンマー料理だろう。マンダレーで安くておいしいところを調べて行ったところがこのお店。教わらなければ通り過ぎてしまいそうな裏通りのお店だが、店頭にはさまざまなおかずが並んでいる。このお店は正確に言うとシャン州の料理屋だそうだ。どれもおいしそうで、これは絶対に迷う。