マンダレーからカロー

ヤマハXTZ125のテスト走行を終え、今日から本格的にミャンマーツーリングに出発!

朝9時、さあ出発だ、と意気込みバイクのエンジンをかけたら、セルモーターに異音がする。マンダレーを離れるとバイクの修理もできるかどうかわからないので、いきなりだがヤマハの正規代理店に出向き見てもらう。しかしメカニックは「大丈夫」の一言。ホントかなと思いながらも出発することにした。

マンダレー市内を南に向かい、国道1号線に出てからひたすら南下。マンダレーは道幅も広かったが、だんだん細くなっていく。国道をトラックとともに牛車が走っているのを見て「さすがミャンマー」と思ってしまう。

走っていると、山の上によくパゴダ(寺院)をよく見かける。どうやらミャンマーでは山の上にお寺を建てるらしい。下から見ても大きな仏像の四面仏が山の上に見えた。

マンダレーから1時間走ったところでチャウセという小さな街に出た。朝食を食べていなかったので、ちょっと早めの昼食を取るため食堂に入る。しかし従業員(と言っても少年たちだが)はミャンマー語しかわからず、メニューもミャンマー語。仕方ないのでお任せにしたら野菜炒めが出てきた。これからの食事が思いやられる。

メイッティーラ通過

マンダレーから161キロ。分岐点のメイッティーラに到着。ここでガソリンを入れるが、すでに午後2時15分。予想よりもかなり遅れている。市内の池の中に黄金の鳥の形をした寺院があり、興味をそそられたが、写真だけ撮って先に進む。

メイッティーラから国道4号線に入り、今度は東に向かう。途中、車を止める大きな人形が出現。これはお寺などがお祭りや行事などでお金が必要な時に、通りを行く車の運転手から小銭を徴収して役立てるというもの。普通は女性たちが銀色の入れ物を持っているのだが、ここは奇妙な人形で人目を引いていた。

ちょっと大きい橋を渡った時に、川の中で男たちが網を仕掛けていた。かなりの激流だが、危険ではないのだろうか。しかし捕れた魚を見るとすごく小さい。漁師も大変だ。

道を走っていると、わきから牛車が突然出てきた。道もないのに、こんなところから急に現れたのでびっくり。よく見ると、川の向こうに畑があるみたいで、農作業の帰りなのだろう。牛は万能の家畜なんだな。

道端に大きな材木を積んだトラックが並んでいる。この辺は材木の集積地みたいだ。最近はアジアでも材木が貴重とされているが、ミャンマーは立派な木があるようだ

道はだんだん山の中に入っていく。両側は険しい崖が出てくるが、すでに夕暮れ時であたりは結構暗くなってきている。もう明るいうちにはカローに着かないことはわかってきた。あとは山の中をどれだけ安全に走れるかだ。

カロー手前の山中で大雨

しかしこの後、大変な目に合う。暗くなって初めて分かったことだが、このバイクのライトが非常に暗く、道路の状況がよく見えない。ミャンマーの道路はなぜか黒光りしていて、弱いライトの光が反射しないこともあるかもしれない。おそらく昼間の暑さでアスファルトが溶け、その上を車が走るので路面が黒くてかてかになっているのだと思う。

しかもさらに悪いことに雨が降ってきた。どこかで雨宿りをすべきか?しかし暗い山中で外国人が雨宿りして、もし山賊にでも知れたらイチコロだな、などと思い、危険を避けるために走り続けることにした。しかし、この黒光りした路面は濡れるとものすごく滑り、カーブでは時々後輪が流れてしまう。降りて道を歩いてみてもかなり滑り、まるで薄氷の上を歩いているみたいだ。

危なくてスピードを出せないまま走っていると、突然真横を「ビューン」とバイクが追い抜いて行った。しかも無灯火。「えー」とびっくりしながら見たが、なんと運転しているのはおばちゃん。ミャンマのバイクはライトが付いていないようなおんぼろバイクも多いが、この暗闇の山中をまさか無灯火で走るとは思わなかった。のちにミャンマー人に聞いてみると「真っ暗でも見えるよ」と平然と言う。ミャンマー人恐るべし!

さらに悪いことに、雨が土砂降りになってきて、とてもバイクで走れる状態ではなくなってしまった。仕方ないので、他のバイクが雨宿りしていた道沿いの食堂に緊急避難。すでに全身びしょぬれ、しかもものすごく寒い。

1時間ほどしてやっと雨が小降りとなり、再び走り始める。15キロほど走ってやっとカローの街に入る。すでに午後8時。とにかく寒かったので、一番初めに目に入ったホテルに飛び込み宿泊。一泊15ドルの地下室だったが、温水シャワーで生き返った。

ホテルで一息つくと、今度はお腹がすいてきた。宿の人に聞くと、近くにネパール料理屋があるという。なんでミャンマーの山中にネパール料理なんだ、と不思議に思ったが、とにかく小走りに向かった。

店名は「エヴェレスト ネパーリー フードセンター」というなんてことない名前。もう少し考えて名前を付ければいいのにと、店名からすでに料理は全然期待しないで店の中に入ったら、なんと白人たちで満席。なぜ白人の観光客がこんなにいるのだろうと疑問は次々と出てくる。が、とにかく注文。ネパール通の私としては、ネパールカレーがかなりミャンマー風にアレンジされているが、まあまあ良しとするか。驚いたことにミャンマー産のワインも置いている。ミャンマーでワイン作ってんだ?

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