昨夜の土砂降りで、最悪のスタートを切ったミャンマーツーリング。今日はカローからシャン州の州都タウンジーまで行きます。
カローの早朝、山岳少数民族の市場
朝、目覚めてみると雨は上がっていたので、外に散歩に出てみた。ホテル前の丘を登っていくとカローの街が一望できる。それほど大きくない街のようだ。昨夜の雨を降らした雲がまだ山肌にへばりついている。
この丘の上には小さな寺院があり、屋根のついた長い階段で上り下りできる。下に下がっていく途中で、ちょうど托鉢から戻ってきた小坊主たちとすれ違った。彼らは途中で休んでいて、托鉢でもらった食べ物を食べている。おいおい、そんなことしていいのかよ!
街の中心部では市場が開かれていた。けっこうにぎやかで一通りのものはそろっているが、中でも野菜は豊富だ。頭にまで野菜をのせて歩いているすご技のおばさんを見てびっくり。野菜を売っている中に黒い服を着ているおばあさんがちらほらいるが、この方たちは地元の山岳少数民族のパオ族の人たちで、近隣の山から野菜を売りにきているということだった。
ジャガイモは大量に売られているが、一日にこんなに売れるのだろうか。カエルもいっぱい…。
一旦ホテルに戻り朝食をいただく。昨夜はびしょ濡れで疲れていたので飛び込んだが、このホテルはWinner Hotelという名前だった。
カローの街もピンウーリンと同じで、イギリス人が避暑地として使った場所。街からちょっと離れたところにあるカローホテルは1903年に建てられたコロニアル建築のホテル。ここだけミャンマーらしくない。
シュエウーミン洞窟寺院
カローから次の目的地であるタウンジーまでは比較的近いので、もう少しカローの街を見ることにした。宿のスタッフに聞くと、有名な洞窟寺院があるということで行ってみた。名前はシュエウーミン洞窟寺院。中に入ると洞窟いっぱいに仏像が安置されている。
仏像は大きいものや小さいもの、座っているものや寝ているもの(寝釈迦仏)などさまざま。その中で私が一番気に入ってしまったのがこれ。
高さは10センチほどと小さな仏像なのだが、お顔がとても愛くるしい。というか目といい唇の赤さといい、これはどう見ても女性だろう。こんな色っぽい仏様に思わず
合掌
洞窟寺院を見終わりホテルに戻り、午前11時20分、タウンジーに向けて出発。
途中、キャベツのような、白菜のような野菜を荷台にいっぱいに積んだトラックを見かけた。この辺は涼しい気候を利用した野菜作りが行われているようだ。
日本のガソリンスタンド
1時間半ほど走ると、ミャンマーの観光地であるインレー湖の入り口となるヘーホーに着く。この街のちょっと手前に、日本の会社が経営しているガソリンスタンドがある。右側の男性がロンジーをはいていますが日本人の所長さんです。
タウンジー到着
午後2時45分、タウンジーに到着。カローからは73キロ。今日泊まるホテルはVision Hotel。
なぜタウンジーにやってきたかというと、雨季が明けるこの時期に開催されるバルーンフェスティバルを見たかったからだ。しかし宿が満室で、やっと予約が取れたホテルがここ。しかも今日1日だけ。
祭りは夜7時から始まるということなので、その前に夕食を。宿のスタッフに近いところを聞いたら、目の前のホテルの1階にある中華料理店がおいしいということなので入ってみた。よくわからないのでおススメを注文したら、泡のようなスープが出てきてビックリ。けど見かけと違いおいしかった。
タウンジー・バルーンフェスティバル
夜7時にタクシーで会場に向かった。会場は街の中心部から車で15分ほどで、バイクで行けばいいのだが、駐車スペースがないだろうという心配がありタクシーを使うことにした。
会場ではすでに準備が始まっていたが、想像していたよりも熱気球が大きくて、高さ5メートルほどもある。それにろうそくを付けて絵を描いたりするらしく、その準備にかなり時間がかかる。だいたい1時間に1個のペースで飛ばすという。かなり大がかりだ。
しかも今日はかなり風が強くて、なかなかうまく気球が上がらない。時々失敗しては墜落し炎上したりするのでかなり危険だ。しかもさらに悪いことに、午後9時を過ぎたころに雨が降ってきて中断。2時間待ったが雨はやまないので、今晩はあきらめて帰ることに。しかし会場周辺にはタクシーや乗り合いバスがない。すでに午前0時を過ぎたので、仕方なくヒッチハイクしたら、親切な青年2人が車に乗せてホテルに送ってくれた。