ミャンマーツーリング。カレイワから隣町のカレイミョーまで移動。時間があるので、この後行く予定のチン州までちょっと練習がてらに足を踏み入れてみた。カレイミョーはザガイン管区なのだが、そこから山の中に入ればすぐにチン州に入る。
早朝のカレイワ
午前6時、恒例の早朝散歩で、ゲストハウスから下に流れるチンドゥイン川まで降りていく。まだ薄暗い時から、次々と小舟が到着し、新鮮な野菜などを持った人たちが集まってくる。
中には屋根の上に野菜満載の大きな船も着岸。屋根から野菜が入った大きなかごを下に待つ人に渡すのは、小さな子供を背負ったお母さん。
みんな野菜を頭にのせてどこに行くのかと後をつけていくと、近くにある市場だった。市場ではちょうど近隣からやってきた物売りたちが店の準備をしている。
チンドゥイン川を使って集められた野菜を前に、市場の人々はみんな和気あいあい。
市場の前に停まっていた車は耕運機のエンジンを使った、実にシンプルな車。
市場から再びチンドゥイン川に戻る。堤防の上に立つと、人と同じようなかっこうで犬も座って川を見つめている。犬も自分のことを人だと思っているのかもしれない。
川では、ちょうど出航する船が周りを物売りの小舟に囲まれている。乗客に物を売ろうとする熱気はすさまじく、船が岸を離れるまで粘っている。粘りすぎてちょっと下船を遅れてしまった物売りが勢いよく船から飛び降りた。
小舟に乗っているのは親子であろうか。櫓を漕いでいる女性が明るく高らかに大笑いをしている。早朝からなんだか楽しそう。今日一日、いいことありそう。
肉まんをふかしている下で猫が座っている。昼間は暑いが、早朝は寒い。猫は暖かいところを知っている。ついでだからこの店で揚げパンとサムサの朝食。
宿に戻ってチェックアウト。昨日は雨の中到着し、宿の中が暗かったのでよく見えなかったが、中はこんな感じ。トイレは日本の和式のような形。シャワーはためた水をかけるという、ミャンマー方式。おせいじにもきれいだとは言えない。
隣町カレイミョーまでの道
午前8時半、カレイワを出発。隣町のカレイミョーまでは40キロほどしか離れていないので、ゆっくりのんびり走る。
小さな川沿いに沿って走る。道はインドーミャンマー友好道路として、インドが整備をした。中央線が引かれている道はミャンマーではあまり見かけない。舗装状態もよく走りやすい。
道沿いはひまわりが咲き誇っていたりして、のどかな雰囲気の中を進む。
カレイミョー到着
1時間ほどでカレイミョーに到着。地方議会か、あるいは大学であろうか、立派な建物が見えてきた。ここを過ぎるとゲートがあり、ここから街が始まる。
実はこの街には依然来たことがあった。前に来たときは飛行機だったので、街中にある飛行場とホテルを行き来しただけだったが、バイクで走って街の中を走ると、意外と大きな街だとわかった。
今晩の宿は大通り沿いにあったShin Hong Hotelに決めた。以前泊まったホテルにも行ってみたが、前の時よりもだいぶ値上げをしたようだったので、こちらに決めた。値段の割には清潔でよかった。
練習でチン州へ
まだ午前中だったので、午後は今後走ろうと思っているチン州に練習で行ってみることにした。その前にホテルの隣にあった食堂で炒飯の昼食。なかなか量が多かった。
ザガイン管区にあるカレイミョーからチン州へというと非常に遠いと思うかもしれなが、実は少し走るとすぐ山に差し掛かり、そこがもうチン州に入る。山道は未舗装で非常に険しい。だからチン州を本格的に走破する前に練習に来たのだった。
チン州はその領域がほとんど険しい山という州だ。1時間ほど走ると、すでにこんな山奥の風景となる。
山奥の道を進んでいたが、急に気温が下がり寒くなった。空には厚い雲がかかってきており、いまにも雨が降りそうな雰囲気になってきた。こんな山道で雨に降られたら泥だらけになると思い引き返すことにした。カレイミョーから60キロほど走ったところだったが、とりあえず今後の練習にはなったかな。
カレイミョーに戻ってきた。山のふもとには大学があり、入り口にはいろいろなチン族の民族衣装が大きな看板に描かれている。チン族にはこんなにバリエーションがあるのだろうか、すごい!
教会の前にはイエス様の大きな像が。カレイミョーにもクリスチャンが多いようだ。一方、だだっ広い広場の真ん中にぽつんと立つのはアウンサン将軍像。まだ整備中なのか、なんとも寂しい。