ミャンマーツーリング。ミャンマーのビザ取りも無事に済んだが、せっかくタイに出てきたのだから、もう少しゆっくりしてみようと思い、タイ北部にある第2の都市チェンマイに飛ぶ。そこでバイクをレンタルしてタイ北部でミニツーリングをしてみた。まずはチェンマイから80キロ北にあるチェンダオという街を目指す。
チェンマイまでは飛行機
バンコク・ドンムアン空港から国内線でチェンマイまで飛ぶ。上から見るタイの大地は、ミャンマーと違ってきれいに耕作されている。チェンマイ空港はミャンマーのマンダレー空港と違って小さな空港だった。
チェンマイ市内でまずはレンタルバイク屋を探す。といってもここは観光地なので、街にはいくらでも店はある。レンタルしたのはヤマハのスクーター「フィーノ」。外観はピカピカで状態もよさそう。ヘッドランプやメーターなどが丸型でなかなかおしゃれ。ミャンマーで乗っていた無骨なXTZ125と比べると、乗るのが気恥ずかしくなってくる。女の子が好んで乗りそうなスクーターだ。
チェンダオを目指して出発
チェンマイは古都なので、街の中心にお堀がある。まずはその周りを練習を兼ねて数回周回した後、チェンダオに向け出発。さすがタイだけあって、道はしっかり舗装されていて走りやすい。が、今まで車高が高いオフロードバイクに乗っていたため、スクーターは車高が低く、どうもバランスがうまく取れずに走りずらく感じる。まあ道もまっすぐだし特に支障はないのだが…。
タイの第2の都市と言ってもチェンマイはそれほど大きくない街。少し走れば街並みは途切れて、あたりは田園風景となる。その点はミャンマーと大して変わりはない。チェンダオまでは80キロしかないので、ゆっくり走っても2時間もかからなかった。ごつごつした岩山が見えてきたら、そこがチェンダオだった。
宿は特に予約もしていなかったのだが、観光地としても有名なチェンダオケーブという洞窟寺院周辺にはいくつか宿がある。そのうち、外側が緑に囲まれて、よく手入れが行き届いていた「チェンダオ・ハット」という宿に泊まることにした。名前にリゾートとあるが、日本の感覚でいう豪華なイメージのリゾートとは全く違く、タイの田舎ではちょっとした小屋風の宿をリゾートという。
ホテルの敷地はそれほど広くはなく、庭もほとんどない。部屋は小さなコテージタイプが数棟あるが、こじんまりしている。ただバルコニーもちゃんとあり、外にあるハンモックで寝ていても気持ちがいい。ミャンマーのレベルでいえば、これは豪華なリゾートだ。
チェンダオ散策
この街は小さいが風光明媚。温泉も出るようなので、最近リゾートと呼ばれるようなおしゃれな宿もいくつかできているという。近くにそびえる岩山は反り立っており、時間があったら山登りも面白そうだ。このような地形だから、洞窟もいくつかあるのだろう。ミャンマーでいえばパアンと似ているが、パアンの方が風景としたら壮大かもしれない。
すでに時間は午後3時半を過ぎていたので、メインのチェンダオケーブは明日に回し、ホテルの周辺を散策することにした。ホテルスタッフに聞くと、前の道を山に向かって進んでいくと階段が500段ある寺院があるというので行ってみた。夕方だったので参拝客も少なくひっそりとしている。境内に入っても山の中を上っていく階段が続き、かなり山奥に来た感じだ。
上に上がると、岩の上にたくさんの仏像が安置されている。全身緑の仏像は、ひすいで作られているのかな?かなり高価そうな仏像だ。
寺院を見終わった後、宿の前を通り過ぎて道を幹線道路まで戻り、そこからまた別のわき道に入っていくと温泉がある。着いてみると、夕方に風呂に入る地元の人や観光客ですでにいっぱい。入り口には日本語で「土管温泉」と書かれている。実はこの温泉、チェンダオ在住の日本人の方が昔、土管をうまく利用して作った温泉。作った当初はタイ人は温泉に入る習慣がなかったので利用客は少なかったが、最近は温泉の快適さがわかってきたので地元の人も多く利用するようになってきたという。お湯はかなりぬるめだが、長い時間入っていられるので疲れが取れる。
宿に戻った時はすでに暗くなってしまったので宿で夕食。道を隔てたところに食堂があり、そこでタイのオムレツというシンプルな夕食にした。食堂は吹き抜けなので、日が沈むと急に涼しくなってくる。チェンダオは高原の街として避暑地としてもかなりよさそう。