昨夜、ホテルで年配のフランス人のカメラマン夫妻といっしょになった。彼らは仕事でミャンマーの撮影旅行に来ているようだが、2泊3日でカレン族の村と象キャンプを訪れるという。誘われたので、一緒に付いていくことにした。
途中の街の市場で買い出し
午前10時前にホテルを出発。途中の街に立ち寄り食材を調達。今日泊まる村には私たちの食材はないらしく、持参しなければならないという。専属コック同伴の旅行となった。
ピーの神様に道中の安全祈願
市場での買い出し後、幹線道路から枝道に入り、山の中に入っていく。途中、ちょっとした広場で車が止まったので何かと思ったら、ピーの神様が並んでいて、ここで道中の安全祈願をしていくという。ピーは日本でいえばお地蔵様みたいな神様。ここではビルマ族、カレン族、パオ族の3種類の神様が並んでいて、それぞれの衣装を着ていた。
気が付くと、いつしか道はかなり山深いところを走っているようで、周りはジャングルに囲まれている。地図上では大した山ではないように思われたが、実際は虎が出そうなジャングルだ。さすがに今では象はいても虎はいないということだが…。
途中の小学校に寄りノートのプレゼント
実はタウングーの街を出発するときに、ノートや鉛筆などの文房具を大量に買った。途中の小学校数校に寄って、児童たちにプレゼントをしていくという。山の中の家庭は貧しいので、外国人が訪問するときには文房具を持っていくのが礼儀なんだそうだ。
この小学校訪問だが、ミャンマーの山の中の小さな学校の実態が見られて面白かった。ミャンマーでは長かった軍事政権の影響なのか、外国人がアポなしで学校を訪問すると通報されてしまうことがある。今回は児童たちに文房具のドネーションをするということで、どこの小学校でも歓迎された。そのおかげで素顔の学校生活が見られたのだった。
訪れた小学校では、児童たちはみんな一生懸命勉強していた。決して外国人が来たからいいところを見せようというようなそぶりでなく、みんな勉強熱心だった。
それにしても児童たちが持っているシャンバッグの中には、教科書がいっぱい詰まっている。これを毎日家から運んでいたら重たいだろう。
今晩の宿泊所は小学校
小学校を訪問しながらだったので、今晩の宿泊場所に到着したのは午後5時近くになってしまった。山の中なのでもちろんホテルなどはない。村の小学校の校舎を借りて、教室の机をくっつけてベッドにして寝るという。これは楽しみだな。
夕日の中の美しい祈り
すぐに日没になるということで、見晴らしのいい近所の小さな仏塔に夕日を見に行く。そこでは村のおばさんが掃除をしていたが、四方にあるそれぞれの仏さまの前でちゃんとお祈りをしていく。夕日の中でお祈りをするシルエットはすごく神々しい。この美しい光景が見れた偶然に感謝を込めて
合掌!
専属コックの夕食
午後7時、宿泊先の小学校の前にある食堂の台所を借りて、専属コックが夕食を作ってくれた。短時間でこんなにいっぱい。どれも素朴な味だが、山の中でいただく夕食は最高だ。
夕食後、食堂を出てみたら驚いた。満天の星空で、天の川もくっきり見える。こんな山奥ではもちろん電気が来ていないので、ほとんど真っ暗。夜が明るい日本では夜空の美しさなど忘れてしまっているが、星空ってこんなに美しかったんだと改めて感動。