やっと見れたナガ族の踊り

ミャンマーツーリング。昨日、大統領を迎えて始まったナガ族の正月も2日目。ステージでは、やっとナガ族の各部族の踊りが披露された。ラヘーに入ってすでに5日経っていた。夜は盛大なキャンプファイヤーが行われ、一日中、踊り一色となった。

広場での式典


ミャンマー ラヘー ナガ族 正月

朝起きて、いつもの炒飯の朝食。正月2日目を迎え、村の通りも人通りが多い。


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広場での式典は午前9時ごろから始まるということで、8時前に広場に行く。やがてナガ族の各部族が一団で次々と会場には入ってきた。


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正月を祝うためにラヘーに集まった各部族が会場に勢ぞろいして式典は盛大に始まった。


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会場に集まった各部族を見ると、さまざまなかっこうをしている。基本の形は動物の牙を付けた兜のような被り物と、宝貝やその他の装飾を付けた腰ベルトだと思っていたが、頭にそれとは全く違う飾りを付けた部族もいる。首狩り族とは結び付かないような穏やかなかっこうのグループもいて、ナガ族といってもさまざまな部族がいるようだ。


ミャンマー ラヘー ナガ族 正月 大統領


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ステージ上ではティンチョー大統領がスピーチ。ナガ族の兜と服を着ている。民政移管された初の大統領を一目見ようと、村人たちが集まる。


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スピーチが終わり、ステージ上での行事がすべて終わると、ステージ前に用意された食卓に大統領夫妻が招かれ、宴会が始まる。ナガ族特有の筒みたいものを給仕が運んでくるが、これはどぶろくみたいなものらしい。


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ステージでナガ族の踊り


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午前10時40分、宴会が始まると同時に、ステージ上では踊りが始まった。


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昨日、大統領のお出迎えの時に沿道で笛を吹いている女性たちも登場。首狩り族のイメージとはちょっと違うが…。


ナガ族の女性たちの衣装や装飾はカラフルな色使い。それに比べ男性陣の衣装は黒に赤が基調のような印象を受ける。


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山岳少数民族と言えば太鼓や笛などの楽器を演奏するイメージがあるが、意外に太鼓を持ったグループは一つしかなかった。


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これは踊りというよりも縄跳びならぬ竹飛び。これも民族的な遊びなのだろう。


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正月の村


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午後12時半、一連のステージは終了し、会場は解散。こちらも宿の食堂で昼食をいただく。お正月だからスープも付けてちょっと豪勢に。


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昼食後、正月を迎えた村内はどんな生活をしているのか、見てみたいと思い散歩する。通りでは薪を満載したかごを背負った親子を見かけた。子供はまだ10歳以下だろう。お正月でも普段と同じ重労働をしていて気の毒だ。


年老いたおばあさんが前をよたよた歩いている。その裸足の足を見ると、かすかに入れ墨が彫られているのがわかる。前に顔に入れ墨をしているナガ族を見たが、足にも彫っていたんだ。


ミャンマー ラヘー 


ミャンマー ラヘー 

村を歩いていても、日本のように着物を着て初もうでのようなことはなく、村人の生活も特にお正月らしい雰囲気はない。


農家の庭先にはナガ族が被っていた兜が干されている。話を聞くと、このような装飾は、先祖代々受け継がれているようで、親の代が使っていたものだという。遠くの村から正月行事に参加するためにラヘーに来ている部族は、親せきや知り合いの家を中心に寝泊まりしているようだ。

キャンプファイヤー


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午後7時過ぎ、広場の中心部では大きな焚き木が組まれ、キャンプファイヤーが始まった。大統領夫妻も出席し、ナガ族の踊りの夜の部が始まった。キャンプファイヤーの周りは熱いぐらいなのだが、大統領の席は少し離れているので、日が沈んだ後はとても寒かったに違いない。


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昼間と同じように、各部族が次々と出てきて踊りを披露していく。ステージ上で行われた昼間よりも断然雰囲気がいい。


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キャンプファイヤーの火をバックに踊るナガ族のシルエットはなかなかフォトジェニック。今日はお祭りだが、これが山間の村で行われたならば、感動するだろう。

投稿者: asiansanpo

元読売新聞東京本社写真部。2016年3月、早期退職し、アウンサンスーチーの新政権が誕生したミャンマーに移り住み、1年半にわたり全土を回りながらミャンマーの「民主化元年」を撮影。2018年9月からは、エベレストのふもと、標高4000㍍の村で変わりゆくシェルパ族とともに9か月間生活した。日本では過疎地を拠点とし、衰退していく地方の実態を体験している。

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