ベイの結婚式

ミャンマーツーリング。たどり着いたベイでは離島ツアーに参加したりして、なかなか先に進まないが、今日はガイドの妹の結婚式があるということで招待された。ミャンマー式の結婚式もそうそう見られるもんじゃないと思い、興味があったので行ってみた。

意外とシンプルなミャンマーの結婚式


ミャンマー ベイ

午前9時、まずはゲストハウスからガイドの実家に行く。ここからトラックをレンタルして結婚式会場まで行くという。式場はタニンダーリ川に架かる大橋をわたった寺院で行われるという。

集合場所のガイドの家は下町にあり、庶民的な雰囲気。目の前の家では、洗濯物が干されている軒先に机を出して勉強している。


ミャンマー ベイ 屋根


ミャンマー ベイ 屋根

家の周りで植物の葉っぱを編んだものが干されている。これがなんだかわからなかったが、屋根にふくものだそうだ。ミャンマーではこんなものが瓦のかわりになる。


ミャンマー ベイ 結婚式


ミャンマー ベイ 結婚式

トラックが来て出発。ガイドの実家には家族だけでなく、親戚や近所の方も集まってきてかなりの人数。車は荷台が座席になっているバス代わりの車両だが、おばあちゃんも荷台によじ登っていく。


ミャンマー ベイ バイク


ミャンマー ベイ 

トラックは裏道を通っていく。後ろをなかなか美人の女性たちが乗ったバイクが走っている。ベイは車よりもバイクのほうが多いみたいだ。


ミャンマー ベイ 結婚式

結婚式会場に到着。場所は大橋のすぐ近くにある小さな寺院だった。本堂のすぐ横に仮設の食堂ができている。ミャンマーの結婚式は日本みたいに大掛かりなものではなく、招待客は好きな時にやってきて食事を食べたら、あまり長居しないで帰っていくという、とてもシンプルなスタイルらしい。


ミャンマー ベイ 結婚式

結婚式では新郎新婦が僧侶たちのところに行き、挨拶をする。テーブルには用意された食事が置かれていて、それを捧げるという意味で、二人でテーブルを軽く持ち上にあげる。テーブルが複数ある場合は順番に持ち上げていく。僧侶たちはその食事を食べるが、ミャンマーの僧侶たちは午後は食事ができない規則なので、結婚式は必ず午前中の早い時間から行われるという。


ミャンマー ベイ 結婚式


ミャンマー ベイ 結婚式

食事は係の方が朝早くから用意してくれている。いろいろな種類があり、なかなかおいしそう。炊き込みご飯がカラフルできれいな出来栄えだ。


ミャンマー ベイ 結婚式


ミャンマー ベイ 結婚式

招待客は三々五々集まってくる。そのたびに新郎新婦は入口で出迎える。席ではテーブルを回りながら話しかけたりと、休んでいる暇はなく、忙しそうだ。


ミャンマー ベイ 結婚式

ただ招待客のほうはただ食べながら談笑するだけ。日本のように出し物やスピーチなどは特にやらないようだ。最近では都会などではホテルなどで結婚式などを開くことも出てきたというが、こういう田舎ではまだまだ寺院などを使い、シンプルなミャンマー式の結婚式が見られる。

高台の寺院からベイの街並み


ミャンマー ベイ アウンサン将軍

結婚式の会場に2時間ほどいて、いったんゲストハウスに戻り昼寝をする。夕方、ベイの街を走ってみる。どこの街にもあるアウンサン将軍像がベイにもあるが、ここの像には花がかけられている。


ミャンマー ベイ 船


ミャンマー ベイ 船


ミャンマー ベイ 船

ベイは造船の街だ。初日の市内ツアーでも訪れたが、港にはびっちり船が停泊している。しかし奥のほうに留まっている船はどうやって沖に出るのだろうか。


ミャンマー ベイ

港の対岸には大きな寝釈迦仏がある。残念ながら修復中のようだが。


ミャンマー ベイ 時計塔


ミャンマー ベイ 

ベイの中心部に大きな市場があるが、その裏山には寺院が建立されている。上がっていくとなかなか景色がいい。上から見るベイの街はなかなか大きい。


ミャンマー ベイ 寺院


ミャンマー ベイ 寺院

寺院はそれほど大きくもないが、仏さまの前に置かれている干支の像がなかなかユニークでかわいい。

夕食は海沿いのレストランで


ミャンマー ベイ

夕方、海沿いを走っていくと、10分ほどで郊外に出る。そこはマンションの建設現場で、将来の予想図が描かれていた。これだけ見ると、ベイの将来は経済発展著しいようだ。ただあまり変わってほしくはないけど…。


ミャンマー ベイ 夕食


ミャンマー ベイ 夕食

その先の海沿いにレストランが数件並んでいるエリアがあったので、ここで夕食。庭にはテーブルがあり、海を見ながらのディナーはなかなか快適。ここもどんどんレストランが増えていくことだろう。

投稿者: asiansanpo

元読売新聞東京本社写真部。2016年3月、早期退職し、アウンサンスーチーの新政権が誕生したミャンマーに移り住み、1年半にわたり全土を回りながらミャンマーの「民主化元年」を撮影。2018年9月からは、エベレストのふもと、標高4000㍍の村で変わりゆくシェルパ族とともに9か月間生活した。日本では過疎地を拠点とし、衰退していく地方の実態を体験している。

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