ミャンマーツーリング。今日はダウェイからさらに南下をして、275キロ離れたベイまで走ります。道はだんだんと、のどかな田舎風景になってきました。
ダウェイからPalaukまでの108キロ
午前7時、ダウェイのガーデンホテルを出発。熱帯のミャンマーでも早朝はかなり寒く、ガタガタ震えながら走る。
市内でも霧が出ていたが、郊外に出るとあたりは真っ白で前がよく見えない。しばらくすると、朝日が昇ってきてあたりは赤く染まっていく。畑ではすでに農作業が始めっているが、まかれている水が朝霧の中で光り美しい光景となっている。
40キロのところで古い橋が架かっている。前にも見た板敷きの橋だったが、この橋は板がめくれていて、かなり危ない。大丈夫かな…。
時間は午前8時半、橋のふもとに小さな小学校があり、ちょうど朝礼が終わったところだった。教室に引き上げていく児童を見ていると、セーラー服を着ている女の子が混じっている。ミャンマーにもセーラー服があったんだ。学校の先生も若々しい。
小学校の前には道路標識が立っている。ミャンマーの地方では、あまり横断歩道を見かけないが、この標識は時々見る。しかしこの前見たのは民族衣装のロンジーをはいてたが、ここのはズボンとスカート姿だ。この標識は地方によって図柄が違っているようだ。今後、ちょっと注意しながら走ろう。
なぜ田舎道に道路標識があるかというと、この道はミャンマー最南端まで続く幹線道路で、バスやトラックの往来がけっこうあるからだ。しかもミャンマーのバスはかなり古そうな中古バスを使っているし、トラックはどれも積載量オーバーで走っている、中にはいっぱい人を乗せて走っているトラックも。
幹線道路といってもこんな感じ。これでもミャンマーの道路としては立派な方。その幹線道路を水牛を連れて歩くおじいさんがいたりするのがミャンマーらしい。
途中、有刺鉄線に囲まれた、同じような家が並ぶ集合住宅の地区があった。このような住宅は、災害の被災者や何かの理由で集団移転させられた人々が住んでいたりするのだが、ここはどういう理由なのか。残念ながら言葉が通じず分からなかった。
午前10時半、途中の街Palauk通過。全国地図には小さく地名が書かれているが、見た感じ、とても全国地図に書かれるような街ではなく、村に近いような規模だ。
PalaukからPalawまでの40キロ
Palaukを出てすぐのところに、ミャンマーでは時々見かける托鉢する僧侶像があった。そこに牛たちが放牧されている。この何ともいえぬ面白い光景に感謝を込めて
合掌!
ちょうど正午、暑い!。だいぶ疲れたので、ちょっと変わった建物の僧院で一休みすることにした。見たところ、かなり古そうだが、全く人気がなく物音ひとつしない。境内には、気持ちよさそうな寝釈迦仏があったので、その前で持っていたパンを食べる。走行中、バイクのトラブルなどで、どこで走れなくなるかわからないので、非常食は常に持って走っている。お腹がすいたので、その一部を食べてしまった。
20分ほど休み、また走り始める。とそれほど遠くないところに、また寝釈迦仏を発見。しかしこの寝釈迦仏、厳密にいうと寝ていない。半身起きているのだが、こんな寝釈迦仏、初めて見た。
午後12時40分、Palawの街を通過。この街には大きな川が流れており、漁船も停泊しているので、海に近いのだろう。全国地図でも先ほどのPalaukより太い字で書かれている。
ミャンマーの学校は給食という制度がないため、昼食を家で取る。ちょうど午後の部に向かう学生たちが学校に向かっているが、外国人が珍しいのか、笑いながらこっちを見ている。
Palawからベイまでの130キロ
走っている途中にちょっとした池があり、そこに水牛たちが入っていた。しかしこの水牛を見て噴き出してしまった。本当に気持ちよさそうな顔をして水につかっている。今日は結構暑く、水牛がうらやましい。
午後2時、走っていても暑さで眠気に襲われ始めたので、きょう2回目の休憩を取る。小さな村の食堂に入り、コーラ1本を飲んだが全然足りず、水1ℓを飲んでしまった。暑い!
この辺まで来ると、かなりミャンマーでも田舎にやってきたなと感じてしまう。高く伸びるヤシの木の緑の中で畑作業をする村人たち。これぞ、ミャンマーの典型的な田園風景なのだろう。
午後4時、大きな川が出現し、今まで見たことのないような大きくて立派な橋が架かっている。。いよいよベイの街に到着したのだなと思ったのだが…。
その後、走ってもなかなか街は現れず、結局20キロ先にベイの街はあった。「地球の歩き方」に出ている「ホワイトパール・ゲストハウス」に今晩は宿泊しようと海沿いを目指す。海に出たところで日没。しかも海沿いの道は狭くて迷ってしまった。
やっとお目当てのゲストハウスに到着したら、なんと満室。なんでこんな街にそんなに多くの観光客が来ているんだと少々驚く。しかしスタッフが親切で、近くにある「Royal Myek Guest House」というところを紹介してくれた。ロビーというほどのスペースもない小さな宿だったが、とにかく疲れたので、もうここでいいとチェックイン。
だいぶ疲れていたので宿でゆっくりしていたが、昼食がパンだけだったのでさすがに腹が減ってきた。宿の人に教えてもらった海沿いの食堂で夕食。すごく地元色がするが、広い店内はミャンマー人でほぼ満席。さすが港町だけあってシーフードが豊富。イセエビみたいなものがあるが、これはかなり値段が張るので、店長おすすめのエイとなんだかわからない魚を焼いてもらった。エイはダイビングで海の中で見るが、食べるのは初めて。どちらもミャンマーカレーのように油っこくなくおいしかった。醤油があればなおよかったが…。