カチンの里、ミッチーナ見学

ミャンマーツーリング。一日中、カチン州の州都ミッチーナの街中をバイクで走りながら見学する。ミッチーナの街を見たときは、ミャンマーのごくありふれた一都市だと思っていたが、いろいろ見ていくと意外と面白いことを発見。偶然にもカチン族のきらびやかな衣装の結婚式も見れて、満足な一日となった。

恒例の早朝散歩

午前6時前、ホテルを出て恒例の早朝散歩をする。エーヤワディー川のほとりまで行くと、公園に市民が集まって音楽に合わせて体操をやっている。ちょうど正面の川の向こうに太陽が顔を出して、川面が赤く染まっていく。なかなか美しい朝の光景だ。

このエーヤワディー川沿いには歩道があり、そこは市民の憩いの場みたいだ。ウォーキングやジョギングをする人や犬の散歩をする人が行き来している。その中で、バイクに腰かけた女性が川を見ていて、その足元に野良犬が警戒心もなく座っている。きっと毎朝、この犬はこの女性の足元でくつろいでいるのだろう。

この川に面した歩道の裏は高級住宅街になっていて、新しく立派な家々が立っている。入り口に中国語が書かれているので、華僑の家なのだろう。昨日も見たが、ミッチーナでは華僑が経済的に成功しているようだ。

ミッチーナ駅

近くにあるミッチーナ駅に行ってみた。駅舎はかなり古そうだが、ちょうど列車が出発時刻を迎えているようで、人の出入りが激しい。ホーム上では乗客に食べ物を売る物売りがせわしなく行き来する。

ついでに停車している客車をのぞかせてもらった。普通客車はすでにいっぱいだが、インドなどで経験する、床まで満席といった混雑でもなく、座席も見た目きれいだ。個室の方はなかなかゆったりとしていて、寝台車としても利用できそう。

列車は時刻通りに出発。まあこの駅の始発なので、ここで遅れていたら大変だ。これから楽しい列車旅が始まるのを待ちかねた乗客が窓から顔を出している。

立派すぎる得度式の行列

出発した列車を見送っていたら、何かの行列がやってきた。これは今まで何回か見てきた得度式だと思ったが、いつもの行列とは少し違った。まず先頭で羊の着ぐるみのようなものが歩いてきて、その後には蝶のような羽をつけた女性が通り過ぎる。これは前にシャン州のお祭りで見たものだが、カチン州でも行われているのかな?

この後には美しく着飾った女性陣が進んでくる。中には今まで見たことがない民族衣装もある。とにかくこの得度式の行列は長い。得度式はお金持ちが資金を出して、貧しい子にも参加させると聞いたが、この得度式を行った方は相当な財力を持っているようだ。

そして最後に式の主役である出家をする子供たちが担がれてやってきた。得度式は、釈迦が王子様の時の様子を再現したものらしいが、従者を従えた子供たちはまさに人生一度きりの晴れ舞台に臨んでいる。

20年以上前に宿泊した宿

いったんホテルに戻って朝食をとった後、またバイクで市内に出た。ミッチーナの時計台は今まで見てきたものとかなり違い、とてもシンプル。この街は街路樹も整備されており、美しい街並みだ。

ミッチーナには20年以上前に来たことがあると書いたが、その時に泊まった宿が、外観はそのままの形で今でも残っていた。当時はカチン州の迎賓館だった。現在はNanthida Riverside Hotelという名前で、官民共同で運営しているようだ。

その話を支配人にしたところ、大変喜んでくれて、ホテルの中を見せてくれた。驚いたことに中はすっかりリノベーションされて、モダンになっている。昔は、今の部屋の二部屋分が一室で、そこにベッドが2つある以外はほとんど家具がなく、がらんとした部屋だった。それが今ではガラス張りのバスルームになっていたりして、変貌ぶりにびっくり。

ホテル内には、カチンの幾何学的文様がいたるところにデザインされていて、斬新なイメージだ。

カチンの結婚式

市内を適当に走っていると、ちょっと大きめの教会で結婚式が行われていた。興味があったので中を覗いてみると、新婦はカチン衣装を着ている。胸には銀の飾りがいっぱい付いている独特の服で美しい。

結婚式が終わると、披露宴に入っていく。教会の隣にあるホールに参列者が入り、用意されたごちそうをいただく。外国人の私も歓迎されて、席を用意されてごちそうをいただいた。

市民の憩いの場

結婚式会場からさらに郊外に進んでいったら、エーヤワディー川にぶち当たり、行き止まりになってしまった。しかしそこに有料の公園のような場所があり、家族やカップルがくつろいでいる。ちょっと不思議な雰囲気の公園だったので、中を見学させてもらった。

中に入って仕組みが分かった。川に面して、このような小屋がいくつもあり、そこで人目を気にせずゆっくり過ごすのだ。ミャンマーはまだまだ娯楽が少ない。カップルで来ていた女性はギターを弾いていた。

不思議なヒンズー教寺院

市内まで戻ってきたら、すでに夕方。市場の近くにお城のような建物が夕日に照らされて輝いているが、これはヒンズー教の寺院だった。ヤンゴンなどではヒンズー寺院もいくつかあるが、地方を回っていてヒンズー寺院あまり見かけない。ちょうど人がいたので中に入れさせてもらった。

寺院の中にはヒンズー教の様々な神々が祀られている。私はネパールが好きで、首都カトマンズでヒンズー教の神々を撮影したのだが、ネパールのヒンズー教ともかなり違うようだ。ヒンズー教は一神教ではなく、数え切れない神がいる。女神も多く、見た目はかわいらしいが、実はかなり獰猛の女神もいるので要注意。

手に楽器を持っている女神はネパールでも見かけた。こう見ると、エレキギターを持って歌っているアイドルの姿といっても通用するのではと思ってします。

夜市

夕食も済ませると、すっかり夜になってしまった。市場周辺は夜市になるようで、屋台がかなり広い範囲で店を出している。20年前は夜になると、かけ事の屋台や白い布を張った街頭映画などが出ていてかなりにぎわっていたが、そのような屋台は見当たらなくて、前と比べて非常に静かになっている。

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