ミャンマーツーリング。グエサウンで早朝、ビーチを散策。昼間の喧騒とは違った静けさを体験。その後、ホテルのプールで泳いでからパテインに戻る。パテインでは特産のパテイン傘の工房を見学。独特の風情がある美しい傘作りに感動した。
グエサウンの早朝散歩
朝6時、まだ日の出前にホテルの前の海岸に出る。薄い霧が出ていて、やがて赤く染まっていく海は静かで美しい。私と同じように外国人のカップルも朝の散歩を楽しんでいる。
2時間ほど海岸の散歩を楽しんだ後、宿に戻って朝食。ンガパリのホテルのように海を眺めての朝食ではなかったのが残念。
昨日海で泳いだので、今日はチェックアウトタイムまでホテルのプールを楽しむことにした。海に面したプール自体はなかなかロケーションがよく、ちょっとしたリゾート気分を味わえる。
米どころのパテイン
正午、ホテルからパテインに向け出発。昨日走ってきた道を戻る。沿道は田んぼが広がるが、黄色く実っているところもあれば、まだ青い田んぼもある。その向こうに黄金色の仏塔が立っているのがミャンマーらしい風景だ。
パテイン川に架かる大きな橋を越えるとパテインの街に入る。この川に米袋を大量に積んだ貨物船が数隻停泊している。エーヤワディー川のデルタ地帯はミャンマーでも随一の米どころ。州都パテインはその米の集積地だった。
重いコメ袋を若い女の子が笑顔で運ぶ。
その周りでは、壺を運ぶ船が止まっていたり、投網をしている漁師がいたりとローカル色満載だ。
ビリヤニの昼食
パテインに戻り、前に泊まっていたLa Pyae Wun Hotelに再びチェックイン。おなかがすいたので、近くにあるインドのビリヤニという炊き込みご飯の名店に行く。食堂はなかなか見つからなかったのだが、地元の人に聞きながらたどり着いたのは、なんてことない小さな食堂。ミャンマー語でしか書かれていないので、これではわからないはず。ビリヤニ専門店なのか、席に座るとビリヤニが運ばれてきた。作り置きで冷めているせいか、インドで食べるビリヤニとは全く違う食べ物のように感じられた。
パテインのおもしろ寺院
昼食後、近くにパテインで有名な寺院があるということで行ってみた。マハーボディーミンガラーゼディとなかなか覚えにくい名前なのだが、行ってみても閑散としていて、とても有名な寺院とは思えない。本尊はなかなか立派で、境内にはさまざまな仏教関連の像がある。しかし右の写真は2体の像が安置されているが、左は頭が象のガネーシャというヒンズー教の神様だ。なんでヒンズー教で人気の神様像が仏教寺院にあるのだろうか?
地図を見ていると、パテインの郊外に大きな湖がある。ここに遊園地があるようなので行ってみた。名前はロイヤル湖というようだが、見た感じ遊園地らしいものはなく、特に変哲もない湖だった。
この湖の入り口にアウンサン将軍像が立っている。将軍の像はミャンマーの各地にあるが、だいたい馬に乗ったり、コートに手を突っ込んでいたりとかなり凛々しい。しかしこの像のお顔はあまり似ていないせいか、ちょっと頼りなさげだ。
この湖の近くにセットーヤパヤーという変な寺院がある。寺院自体は小さくてわかりにくいところにあるが、境内にはお祈りする人やさまざまな動物像がある。なんだかテーマパークのようで、あまり宗教的なありがたみは感じられないが、ユーモアあふれる表情に笑ってしまう。
パテイン傘工房
この寺院の近くに、パテイン傘の有名な工房がある。ミャンマーの各地でよく大きくて色とりどりの傘のインテリアを見かけるが、実はその傘はパテインの特産。この周辺にはいくつかの傘工房があるが、英語ができ、外国人観光客を受け入れているところがこのパテイン・シュエ・ワーという名前の工房だ。
といっても工房内はそれほど広いわけでもなく、雑然とした作業場だった。ただパテイン傘を作っていく工程はおもしろく、しかも美しい。傘は色とりどりだが、傘を回しながら色をつけていく。高速で傘を回す技術もすごいが、白い紙がだんだん変化していくのはまさに芸術だ。傘の大きさも大小さまざまだが、大きいものでは人の背丈以上のものもある。その大きな傘が干されているが、逆光で透けて見せる色のグラデーションは見ていてほれぼれする。こんな素朴な工房で芸術を堪能できたことに感謝を込めて