得度式(シンピュープエ)の季節

ミャンマーツーリング。昨日の雨も止み、マンダレーから北に向け出発。まずはルビーの産地として有名なモゴック方面を目指すが、まさかの外国人立ち入り禁止。仕方なくシュエボーに向かう。その道の途中で、なにやらお祭りのような行事が行われていたが…。

お祭りの準備?

昨日は一日中、マンダレーは雨。仕方なく休養日としたが、今朝は雨も止んでいたので、午前8時20分、ホテルを出発。途中、道が突然ブロックされて迂回させられた。これは学校で全国共通テストが行われていて、通りの喧騒を教室まで届かせないためなんだそうだ。

マンダレーから80キロほど走った小さな村で、突然黄色の立派な建物が現れた。はじめは寺院なのかと思ったが、これは表だけの張りぼて。中は簡素な小屋のようなもので、何やらお祭り会場のようだ。

中ではすでに会場の飾りつけが行われている。花が置かれた机の上には、僧侶たちが朝の托鉢で使う鉢もあるので、どうやらこのお祭りのような行事は、仏教関連と予想される。

しばらくすると、きれいに着飾った子供たちが出てきて、記念写真を撮っている。これは仏教の信仰篤いミャンマーで、一生に一度は仏門に出家するための得度式のようだ。出家は男性だけだと思っていたが、女の子も出家はしないが式には参加するという。一生に一度の一大イベントだ。

式が始まるのをしばらく待っていたが、まだ準備が整ってないため、しばらく時間がかかりそう。このまま待っていると遅くなるので、残念だが出発。再び北上を始める。

まさかの通行止め

得度式の村から30キロほど走ったところで突然、チェックポイントが現れた。英語で書かれた看板は「外国人は許可証なしにはこの先の立ち入りは禁止」という内容。思わず「ええ…!」と叫んでしまう。この先にはルビーの産地として有名なモゴックがあり、立ち入りが厳しく制限されていることは知っていたが、地図ではモゴックへの分岐点があり、当然そこからだと思っていた。まさかこんな手前から止められるとは。がっかりして、しばらく呆然としていた私を気の毒に思ったのか、イミグレの係官が親切に「来た道を1時間ほど戻ると分岐点があるので、その道を進み、シュエボーに出なさい」と教えてくれた。

再び得度式の村

言われた通り、元来た道を戻っていたところ、再び行きに見た得度式の村に戻ってきた。そこでは大音響が流れており、式が始まっていた。会場には村人がぎっしり詰めかけ、主役の子供たちは前で拝んでいる。

式は黄色の服を着たおっちゃんがリズムよくミャンマー語で話すと、集まっている村人がどっと笑っている。何を言っているんか、わからないが、それに合わせて楽団が横で音楽を鳴らしている。日本でいえば、音楽付きの漫才みたいなもんで、村人たちの娯楽なのだろう。

しかし会場はとにかく暑い。子供たちは暑さでぐったり。外ではアイスクリーム売りが大繁盛。

エーヤワディー川

得度式の漫才は延々と続いている。いつまでもいるわけにはいかないので、今度は南に向かって再び走り始める。15分ほど走ると、イミグレの係官が言っていた分岐点に到着。そこを右折して進むと、左手にはゆったりと流れるエーヤワディー川が見えてきた。

やがてエーヤワディー川に架かる大きな橋を渡る。この辺はまだ上流から中流域なのだが、川幅はすでにかなり広い。さすがミャンマーを代表する大河である。

シュエボー到着

午後3時半頃、来る予定ではなかったシュエボーの街に到着。街には高いビルのような建物はないようで、静かだ。マンダレーから約200キロ走ったが、実際にはほとんど北上していない。モゴック手前での誤算が響いた。

今日はシュエボーで泊まるしかなさそう。早速宿探しを始めたが、大通り沿いに簡単にホテルが見つかった。しかしスタッフと話したが、こちらが外国人だと知ると、かなり高い値段を吹っ掛けてきた。値下げにも一向に応じず、いやなら出て行ってくださいという態度。どうせミャンマー人よりも数倍の値段で泊るのだから、多少値下げして泊めた方がビジネスとしてもいいのではといつも思うのだが、ミャンマー人はそういう考えはできないみたいだ。

こちらも頭に来たので、このホテルはやめようと決心。試しにスタッフに「ほかの安いホテルがあるか」と聞くと、もう一つのホテルを紹介してくれた。ライバルを紹介してくれるところは、まだまだ擦れていない。結局、そちらの安いホテルの泊まることにした。

さて、宿が決まると、今度はお腹がすいてきた。昼食抜きだったので、宿の人に聞いて、地元で知られる食堂に向かったのだが、なかなか見つからない。その近くに、表で魚を焼いている食堂があった。それがものすごくおいしそうだったので、その焼き魚をいただいた。大きくて淡白、なかなか食べ応えがあった。

シュエボーは昔の王朝の都が置かれた古都。街にはほとんどその遺構は残されていないが、街の中には国王像がいくつか置かれていた。

市場もなかなか大きい。夕方のせいか、売り子たちも、のんびりおしゃべりタイム。

市場の外で売られていた飴細工。器用にいろいろな形に整えられていく。夕日に照らされきれいだ。

市内には大きな2つの寺院がある。まずはチャンタヤパヤー。境内にあった、この人たちは何をやっているのだろうか?

お寺の本尊は顔まで金のマスクに覆われた仏さま。

シュエボーはタナカの産地らしく、参道にはタナカを売る店が並んでいる。木の幹にはんこを押しているのは、産地を記してブランドを高めているのだろう。

もう一つの寺院はシュエダザパヤーという。よく見る丸い仏塔ではなく、バガンでもある四角い仏塔だった。

この寺院には、たくさんの仏さまが安置されている。しかもどれも姿が美しい。特に立像はすらりとしたお姿で、ガラスケースに入れられているのを見ても、かなりなお宝のようだ。

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