今日は金曜日。この地方で週1回ナムチェバザールで行われる市場に買い出しに行く日だ。とにかく買い出しに行かないと食べるものが家の中にない。
クンデの村を朝出て、シャンボチェに差し掛かる。今日は天気が良く、エベレストもよく見える。
3日前、下からクンデに上がって来た時には雪で覆われていたシャンボチェの旧滑走路も、すっかり雪が消えていた。ここを通過してナムチェバザールを見下ろす。いつものことながら、この急坂をまた買い出しの荷物を背負って登ってこなければならないのかと思うとうんざりするのだが…。
さて市場だが、昨年のころと比べると、出店数がかなり少ない。これはまだ春のトレッキングシーズンが本格化していなくて、上のロッジなどはまだ開いていないところもあるからだろう。野菜なども品質がかなり悪い。まあ冬だから品不足は仕方ないか…。
ちなみに値段の方もかなり高め。水牛の肉が1Kg1200ネパール・ルピー(1200円)。確か昨年は900ルピーだった。キャベツがものすごく小さい玉が150ルピー。昨年は普通の大きさがこの値段で買えた。玉ねぎ1Kg300ルピー。にんじん1Kg200ルピー。
小松菜のような葉っぱを買ったとき、1束100ルピーといわれ、「去年20ルピーだった」と言ったら、あっさりと20ルピーになった。もしかして外国人だから高く売りつけられているのかな…?(チクショー)
買い出し終了で、またクンデに戻る急坂を、今度は荷物満載の重いリュックを背負って登り始める。午後になると雲が上から流れてきて、あたりは真っ白に。雪も時折ちらつき、気温も急激に寒くなる。買い物を終えた村の人たちもぞろぞろと上がってくる。しかし僕よりもよっぽど大量に買い物をし、重そうなかごを背負って僕を抜いていく。シェルパのおばさんたちはみんなタフやな!!!
こうしてまた、ヒマラヤの絶景に囲まれながらのプチ移住生活をし始めた。今度はだんだん温かくなっていくはず。早く春が来ないかな…。