ネパールの標高3840mプチ移住4日目、隣村のカフェでケーキ

標高3840mのクンデにプチ移住してから4日目。だんだん生活も落ち着いてきた。今朝は初めてチャー(ミルクティー)を作る。ネパールではいつでもチャーを飲むので、朝に魔法瓶に作り置きしておくのが一般的。これからはネパール流に朝起きたらまずはチャーを作ろう。作り方は隣のロッジの奥さんに教わった。大きな鍋に水を入れ、沸騰したら紅茶の葉っぱを入れる。再度沸騰したら、粉ミルクを投入し出来上がり。この山奥ではフレッシュな牛乳は手に入らないので粉ミルクを使う。しかも牛の乳ではなく、この地域で飼われているヤクの乳から作っているので、初めて飲むとちょっと臭い。地元の方はチャーに砂糖をいっぱい入れてかなり甘くして飲んでいる。私も甘党なので、大きなスプーンで4杯ぐらい投入する。これは標高が高いので、知らず知らずのうちに体力を消耗しているので、体が甘さを欲しているのかもしれない。ついでに昨日隣村のクムジュンで買った「ワイワイ」というインスタントラーメンも朝食用に作ってみる。インスタントラーメンだから簡単だろうと思っていたが、食べてみるとちょっと麺が固い。表示通りに3分間煮たが、標高が高いのでもっと時間をかけないとダメらしい。試行錯誤の連続だ。


ネパール クンデ チャー作り


昼頃、天気がいいので昨日の買出しに続き隣村のクムジュンに行ってみる。実は昨日見つけたベーカリーが気になっていた。ナムチェバザールでも入ったが、もっと田舎のクムジュンにもベーカリーができたこと自体驚きだ。さてどんな味がするのやら?


ネパール エベレスト街道、クムジュン アマダブラム

クンデからクムジュンへは60メートルぐらい下がっていく。ゆっくりした坂道なので、のんびり歩いても15分ほどで着く。いつもは朝方晴れていても太陽が出ると雲が出て視界が悪くなるのだが、今日はまだ晴れている。独特な形をした名峰アマダブラムもきれいに見える。


ネパール クムジュン ケーキ


ネパール クムジュン ケーキ

クムジュンのベーカリーの店内にはいろいろなパンも売られているが、今日はアップルパイ(300ルピー、300円)とエスプレッソ(200ルピー)をいただく。ネパールの物価にしてはかなり高いので、地元の人はあまり食べないだろう。食べてみるとちょっとパサパサだが、標高3800メートルでケーキが食べられるだけでもありがたい。

ところで若いオーナーが厨房を見せてくれたが、そこで意外なものを発見! 焼いたパンをほぐしてパン粉を作っていた。これをケーキなどで再利用するらしいが、これはちょっと使いたい。「売ってちょうだい」とお願いすると驚いていたが、日本食で使いたいというと納得したみたいだ。早速明日、使ってみよう。

投稿者: asiansanpo

元読売新聞東京本社写真部。2016年3月、早期退職し、アウンサンスーチーの新政権が誕生したミャンマーに移り住み、1年半にわたり全土を回りながらミャンマーの「民主化元年」を撮影。2018年9月からは、エベレストのふもと、標高4000㍍の村で変わりゆくシェルパ族とともに9か月間生活した。日本では過疎地を拠点とし、衰退していく地方の実態を体験している。

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