プチ移住後、初めて向かえた快晴の朝

買出しの翌日、さっそく空き家の大掃除を始める。これが終わらないことには引越しもできない。空き家の中はリビングと台所の2部屋しかないが、もう28年人が住んでないため埃がすごい。マスクをしてほうき掛けすると部屋中が真っ白。今日中に終わるかな、と心配になったが、夕方までに何とか終了。隣のロッジから荷物を持って引越し完了。


ネパール クンデ 引越し


ネパール クンデ 引越し


ネパール クンデ 髭剃り

引越し翌日は朝方ちょっと晴れたので髭剃り。日がかげると気温は5度以下になって寒いが、日が出ると気温が10度以下でもTシャツ一枚でも温かい。ヒマラヤの山々を見ながら久しぶりにサッパリ!

髭剃りをしていたら、前の家の奥さんから「お茶のみに来ない?」と声をかけられたのでお邪魔した。お茶だけでなくトーストの朝食もちゃっかりごちそうになる。旦那さんはアメリカに出稼ぎに出ているということだが、シェルパの家庭では海外での出稼ぎは結構一般的。昔は日本にもかなり行っていたが、最近はほかの国の方が稼ぎがいいらしく、日本の人気はここでも凋落している(悲)


ネパール クンデ シェルパ


ネパール クンデ シェルパ


ネパール クムジュン 商店

午後から、クンデ村から歩いて15分の隣村クムジュンに買出しに出かける。ナムチェの市場で重くて買えなかった米や缶詰などを調達。ついでにインスタントラーメンも15個買った。これで当面は食いつなげる。商店は意外といろいろなものが売られていて、簡単なものは標高差4000メートルも降りずに買えそうだ。

クンデに来てから毎日雨が降り天気が悪かったが、9日、ついに雲一つない快晴の朝を迎えた(トップ写真)。右からタムセルク、カンテガ、アマダブラムの名峰が姿を現した。プチ移住先にクンデ村を選んだ理由は、まさにこの風景の中で暮らしてみたかったからだ。あまりに近いため普通の山々に見えるが、どれも6000メートル峰で、万年氷河の山々だ。

投稿者: asiansanpo

元読売新聞東京本社写真部。2016年3月、早期退職し、アウンサンスーチーの新政権が誕生したミャンマーに移り住み、1年半にわたり全土を回りながらミャンマーの「民主化元年」を撮影。2018年9月からは、エベレストのふもと、標高4000㍍の村で変わりゆくシェルパ族とともに9か月間生活した。日本では過疎地を拠点とし、衰退していく地方の実態を体験している。

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