南伊豆・妻良の盆踊り


南伊豆町妻良の盆踊り

相変わらず、伊豆でのんびり暮らしている。いつもは静かな西伊豆だが、さすがに夏休みのこの時期は観光客が多い。

8月15日の夜、南伊豆町の妻良(めら)地区で恒例の盆踊りが行われた。妻良は人口200人ほどの小さな漁町。いつもは通り過ぎるだけだったが、ここでこんな素敵な盆踊りが行われているとは知らなかった。三味線やお囃子が奏でながらの盆踊りは伊豆では珍しいらしく、静岡県の無形文化財にも指定されているらしい。

もともとは、ある伊豆の知り合いから「妻良の盆踊りは雰囲気がいい」と聞いたので、ちょっと見てみようかなという気になった。しかし会場の妻良海岸に着いてみると、海岸というには浜が狭くこじんまりして、そこに小さな櫓が建てられているだけだったのでちょっとがっかり。しかし櫓の上に演者が上がり盆踊りが始まると、地元の方々がゆったりと踊り始める。観光客が集まるわけでもなく、これぞ地元のための盆踊りといった雰囲気。

1時間ほどの盆踊りが終わると、海から花火が上がった。小さな漁港にしてはかなり派手な花火。しかも終わった直後に豪雨となる神がかり的な幕切れ。盆踊りは無事に終わったが、私は豪雨の中、びじょぬれになりながらの帰路になってしまった…。


南伊豆町妻良の盆踊り

投稿者: asiansanpo

元読売新聞東京本社写真部。2016年3月、早期退職し、アウンサンスーチーの新政権が誕生したミャンマーに移り住み、1年半にわたり全土を回りながらミャンマーの「民主化元年」を撮影。2018年9月からは、エベレストのふもと、標高4000㍍の村で変わりゆくシェルパ族とともに9か月間生活した。日本では過疎地を拠点とし、衰退していく地方の実態を体験している。

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