ンガパリからアラカン山脈越え

ミャンマーツーリング。早朝、ンガパリを散歩した後、再びバイクに乗り南下を始める。いままで走ってきたミャンマー西岸を離れアラカン山脈を越え、ミャンマー南西部のエーヤワディー管区に入る。州都パテインが今日の目的地。

高級ホテル前の早朝散歩


ミャンマー ンガパリ ビーチ

早朝、ホテルのコテージから出て前の海岸へ。まだ日の出前で、ビーチには誰もいない。ビーチはリセットされたかのように、昨日までの足跡は消え、きれいな波紋が描かれている。自分の足跡が今日初めてのしるし。


ミャンマー ンガパリ

しばらくすると、朝の散歩ツアーをする団体が歩いてきた。他のホテルではすでに朝食が始まっている。


ミャンマー ンガパリ 朝食




ミャンマー ンガパリ 朝食

こちらもホテルの戻って朝食。高級ホテルのブッフェはもちろん豪華だが、やはりパンがおいしい。


ミャンマー ンガパリ バス


ミャンマー ンガパリ バス

午前10時、ンガパリを出発しようとチェックアウトしてフロントから出たら、ホテルの前で、空港とホテルを結ぶ送迎用のバスがあって驚いた。このバスは20年前にヤンゴンでも走っていた、イギリス植民地時代の旧式バスで、ヤンゴンではすでに見ることはできない。この車体をエンジンだけは三菱製に変えていまだに使っているという。ンガパリの高級ホテルはそれぞれ送迎用の車に趣向を凝らしているが、この旧式バスを維持しているのはすごい。

美しい隠れビーチ


ミャンマー ンガパリーパテイン

出発間際に旧式バスで興奮してしまったが、海に沿って再び南下を始める。小魚を干している漁村風景を見ながらのツーリング。






ンガパリから約100キロほど走ったところで、砂浜がとても美しい海岸に出た。左を見ても、右を見ても、誰もいない海岸はンガパリビーチよりもいいのではと感じられる。


ミャンマー カンターヤ ビーチ

道路沿いには寂れた標識があり、そこにはカンターヤ・ビーチホテル&リゾートとあるが、海岸にはそれらしい建物はない。昔のリゾートのようだが、すでに廃業してしまったのだろう。ここは近くに空港もなく、陸路で来るには非常に遠いので、ビーチはいいが観光客は来れないのだろう。もったいないビーチだ。

アラカン山脈越え


ミャンマー グワ

午後2時、ンガパリから120キロ走り、グワというちょっとした街を通過。ここの方は、頭にボンボンが付いた笠をかぶっているのがかわいらしい。


ミャンマー グワ 帽子


ミャンマー ンガパリーパテイン アラカン山脈


ミャンマー ンガパリーパテイン アラカン山脈

グワからは海岸線から離れ、いよいよアラカン山脈に突入していく。前にこの山脈の北側を、マグェからアンに越えてかなり疲れたが、今回は山脈の南の端で走行距離も短いはず。しかし実際に走ってみると、山はかなり深い。


ミャンマー ンガパリーパテイン アラカン山脈 チェックポイント


午後3時20分、ンガパリから約155キロ走ったところに突然、チェックポイントが出現。ここがラカイン州の終わりで、ここからエーヤワディー管区に入る。例のごとパスポートをチェックされ、無事通過。


今回のアラカン山脈南端越えは距離が短いと油断していたが、意外と時間がかかり少々焦る。しかし午後5時前、無事山を下り、パテインへの分岐点の街Ngathaingchaungを通過。暗くなってからの山越えは何とか免れた。

パテイン


ミャンマー パテイン ホテル

午後6時過ぎ、ンガパリから270キロ走り、無事エーヤワディー管区の州都パテインに到着。宿は全く見当がつかないが、市場付近が市の中心部だと見当をつけ、その周りを走るといくつかのホテルがあったので、その中でLa Pyae Wun Hotelというところに決めた。外観は立派そうだが、中はゲストハウスと変わらないレベルだった。


ミャンマー パテイン 食事


ミャンマー パテイン 食事

すでにかなり疲れていたので、宿のスタッフに聞いて、近くにあるレストランに行った。いつものローカルな食堂レベルだろうと思っていたが、「G7」というお店は白で統一されており、なかなか清潔感がある。料理も見栄えがおしゃれだが、おいしかったのはアイスカフェモカ。ミャンマーの地方都市ではあまりないメニューで、疲れが取れた。

投稿者: asiansanpo

元読売新聞東京本社写真部。2016年3月、早期退職し、アウンサンスーチーの新政権が誕生したミャンマーに移り住み、1年半にわたり全土を回りながらミャンマーの「民主化元年」を撮影。2018年9月からは、エベレストのふもと、標高4000㍍の村で変わりゆくシェルパ族とともに9か月間生活した。日本では過疎地を拠点とし、衰退していく地方の実態を体験している。

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