古都タートン日帰り見学

ミャンマーツーリング。パアンからモーラミャインまで戻ってきたのは、知り合いがヤンゴンから故郷に戻ってきていて誘われたから。その友人たちが連れて行ってくれたのが、モン族の古都タートン。ここはパアンに行くときに昼食を食べたところだが、先を急いでいたためにほとんど素通りしてしまった。今回、改めてゆっくり見られる。

モーラミャインからタートン


ミャンマー モーラミャインータートン

午前11時、モーラミャインで友人と待ち合わせて、まずはショッピングセンターのオーシャンの中にあるロッテリアで昼食。ミャンマーではまだマクドナルドはないが、ロッテリアはヤンゴンやマンダレーなどにもある。ここで再会を祝い、ゆっくり話をする。その後、モン族の古都タートンに連れて行ってくれるという。


ミャンマー モーラミャインータートン

モーラミャインからあまり遠くないところに、チャイティーヨーのミニチュア版のようなところが山の上にあるというので行ってみた。が、ここにはそれほど観光客が来ないので、定時に山の上に行く乗り合いトラックはなく、人が集まらないと出発しないという。30分ほど待ったが、人が来そうになかったので残念だがタートンに向かう。

タートンのShwe Saryanパヤー


ミャンマー タートン

モーラミャインから約1時間。午後2時半、タートンに到着。中心部にあるShwe Saryanパヤーにお参りする。1か月以上前に北からパアンに向かっていた時、この街で休憩ついでに昼食をとった。ちょうどパアンに向かう道がこのパヤーの角で分かれていて目安になっていたので覚えていたが、名前までは知らなかった。


ミャンマー タートン

パヤー自体は古いのだが、古寺という感じではなく、ごく普通のお寺。ただ仏壇のようなものは歴史もあり高価そうに見える。


ミャンマー タートン


ミャンマー タートン

寺院はきれいに清掃されていて、内部もほかの寺院と比べると、あまりごちゃごちゃと物が置かれていない。どこかすっきりしていて、あまり参拝客はいないのでなにか閑散とした感じだが、訪れた人たちは熱心にお祈りをしている。


ミャンマー タートン 時計塔

寺院前には見覚えのある時計塔がある。ここのロータリーを右に行くとパアンに向かい、左に行くとモーラミャインに向かう分岐点だ。このロータリーから山頂に立つパゴダがよく見える。これからこのパヤーに向かうという。


ミャンマー タートン

Nyar Swe Mount パヤーからの眺め


ミャンマー タートン


ミャンマー タートン

時計塔から山頂まではそれほど遠くないのだが、そこに続く道は裏道を入っていき、しかも細い。なかなかわかりづらい道だ。標高が上がっていくにつれ眺めはよくなっていく。眼下には大きな湖も見えてきた。


ミャンマー タートン


ミャンマー タートン

山頂からは先ほどのタートンの街がよく見える。反対側に目を移すと、パアンの奇岩山もかすんで見える。

竹を編んだ仏さま


ミャンマー タートン

山頂から降りてきたところに、ミャンマーの地方ではあまり見かけないような近代的な建物があった。市役所か地域の体育館科と思ったのだが、中に入ると、なんとお寺だった。しかも驚いたことにこの仏さま、竹で編まれているという。石や木で作られた仏さまとは違い、なめらかで柔らかな曲線美である。


ミャンマー タートン


ミャンマー タートン


何とも近代的なお寺にびっくりさせられたが、外にある狛犬か狛獅子はかなり立派で大きい。面白いのは、あいた口から草がぼうぼうに生えて出ている。鳥が巣を作ってしまい、そのまま草が生えてしまったのではないかと想像する。

いままで時間的な余裕がなく、通り過ぎてしまった街はいくつもあるが、こうして時間をかけて見ていけば、きっともっと新しい発見があるのだろう。友人の案内で、いつもとは違うミャンマーが見えて面白かった。

投稿者: asiansanpo

元読売新聞東京本社写真部。2016年3月、早期退職し、アウンサンスーチーの新政権が誕生したミャンマーに移り住み、1年半にわたり全土を回りながらミャンマーの「民主化元年」を撮影。2018年9月からは、エベレストのふもと、標高4000㍍の村で変わりゆくシェルパ族とともに9か月間生活した。日本では過疎地を拠点とし、衰退していく地方の実態を体験している。

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