タイ国境のミヤワディへ

パアンからまっすぐ南下する前に、東に向かいタイ国境の街ミヤワディを目指す。この道は最近話題の、ベトナム・ダナンからミャンマーのモーラミャインまでを結ぶ東西経済回廊の西端に位置する。ほかの国ではすでに道は整備されているというが、ミャンマーはどうなっているか走ってみたかったからだ。

パアンの市場


ミャンマー パアン モスク


ミャンマー パアン イスラム教徒

朝6時、ゲストハウスからパアンの市場を見学しにいく。市中心部の市場近くには、イスラム教のモスクもあり、イスラム教徒も多いようだ。


ミャンマー パアン

市場の近くには一階が商店、二階が住居となっている建物があったが、長屋としてはかなり長い。


ミャンマー パアン

さまざまな市場で買い物客


ミャンマー パアン


ミャンマー パアン 屋台

市場で面白い屋台を見つけた。自転車が側面に格納できるように工夫されている。周りにはスペースもあるので、ここまで収納しなくても良さそうなのだが…。


ミャンマー パアン 市場

市場自体はほかの地域とあまり変わらない。区画が決められており、その中に多数のお店が出店している。

この時期はスイカが旬なのようで、山積みにされたスイカがいっぱいある。このお店では、店員が一つ一つていねいに拭いてきれいにしている。


ミャンマー パアン 市場 魚


ミャンマー パアン 市場 魚

パアンは海に近いせいか、市場では新鮮な魚がいっぱい売られていた。あるお店では、ナマズとウナギが置かれていたが、なんとなく芸術的に見える。

パアンからミヤワディへ




ミャンマー パアン-ミヤワディ

午前8時20分、パアンを出発。郊外に出ると、のどかで美しい田園風景が広がっている。


パアンからまずは途中の街コーカレイを目指す。この道はインドシナ半島を横断する東西回廊といわれているが、走ってみるとひどい道。道幅はトラック一台が走れるほどしかなく、すれ違うには片輪を未舗装の路肩にはみ出さなければならない。これでは精密機械や生鮮食料品などはダメージを受けてしまうだろう。


ミャンマー コーカレイ


パアンから80キロ走ったところで、道が急に広くなった。右に進むとタイ国境の街ミヤワディ。左に進むとコーカレイの分岐点。ちょうどそこにバナナを並べた屋台があったので、おやつ代わりに食べてみた。結構おいしかったので3本も食べてしまった。


ミャンマー コーカレイ


ミャンマー コーカレイ


ミャンマー コーカレイ

コーカレイ

せっかくだからコーカレイの街に入ってみた。街は小さいが、中心部には時計塔がちゃんとある。

市場近くではちょっと変わったサイドカーを見かけた。今まで見かけた車よりも洒落ている。


ミャンマー パアン-ミヤワディ


コーカレイからは山中に道は入るが、道はものすごくいい。タイーミャンマー友好碑があったので、この道はタイが建設したのだろう。

タイ国境の街 ミヤワディ


ミャンマー ミヤワディ

午後1時、パアンから126キロでミヤワディに到着。街の入り口には国境の街らしく、立派なゲートが立っている。さすがにトラックの交通量が多い。


ミャンマー ミヤワディ

ミヤワディの街に入り走っていると、「ミヤワディホテル」という大きなホテルがあったので、そこに泊まることに。タイ側に渡る人が多いのか、宿泊客は多かった。


ミャンマー ミヤワディ 国境
タイ・ミャンマー国境ゲート


ミャンマー ミヤワディ 国境

ホテルの前の道を進むと、正面に立派なゲートが見えてきた。これがタイ側に入る国境ゲート。荷物を満載した車が出入りしているが、バイクはタイ側に渡れないらしい。




ミャンマー ミヤワディ 国境

国境ゲートの近くでは、今までミャンマーでは見たことのない乗り物もあったが、これはタイの影響だろう。車の前に書かれた日本語の「させて下さい。」は何を意味するのだろうか?


ミャンマー ミヤワディ 国境

国境ゲートのわきをそのまま進んでいくと、小さな川で行き止まりとなる。この川がミャンマーとタイを分ける国境だ。島国の日本では国境をあまり意識しないかもしれないが、地続きの国々ではこんな小さな川が国を分けてしまっている。外国人は不可能だが、地元の人は小舟に乗って自由に行き来できる。


ミャンマー ミヤワディ 国境


ミャンマー ミヤワディ ヤキソバ

お腹がすいたので、国境に架かる橋のふもとで昼食兼夕食をとる。といっても大したものはなさそうなので、ヤキソバを注文。対岸のタイは立派な建物が立っており、経済格差はこの小さな川を隔てても見て取れる。


ミャンマー ミヤワディ BMW

食事後、国境ゲート周辺を見て回る。大きなバイク修理屋があったので寄ってみると、なんとBMWのGS1200CC が置かれていてビックリ。ミャンマーで走っているところをまず見ることがない高級車だ。さすが国境貿易の現場だ。

投稿者: asiansanpo

元読売新聞東京本社写真部。2016年3月、早期退職し、アウンサンスーチーの新政権が誕生したミャンマーに移り住み、1年半にわたり全土を回りながらミャンマーの「民主化元年」を撮影。2018年9月からは、エベレストのふもと、標高4000㍍の村で変わりゆくシェルパ族とともに9か月間生活した。日本では過疎地を拠点とし、衰退していく地方の実態を体験している。

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