熱気球祭り、終了セレモニー

タウンジーのバルーンフェスティバルも昨晩で終了。しかし今晩、クロージングセレモニーというものが行われる。実はこれを見たくてインレー湖周辺で観光しながら待っていたのだった。セレモニーが始まるのは夜なので、時間をつぶす。ちょうどニャウンシュエで5日に一回回ってくる五日市が開かれるということで行ってみた。


ミャンマー ニャウンシュエの五日市

ニャウンシュエ五日市

ニャウンシュエには街の中心部に常設の市場があるが、五日市となるとやはりいつもより混雑している。おばあさんの尼僧も買い物をしている。男の僧侶は托鉢を行うため、市場で買い物などしないのだが、尼僧は違うらしい。


ミャンマー ニャウンシュエの五日市 野菜


ミャンマー ニャウンシュエの五日市 野菜

きれいに並べられ、彩りも美しい野菜売り場。売り子の人はあまり意識せずに並べるのだろうが、偶然の彩りはなかなか写真になる。


ミャンマー ニャウンシュエの五日市

ジャガイモ売り場では、大量のジャガイモの中で子供が遊んでいる。近くでは母親が忙しく働いているので、相手にしてもらえてないようだ。市場で働く親を持つと、こうして子供のころから商いを覚えていくのだろう。


ミャンマー ニャウンシュエの五日市 お茶

これはお茶の葉。シャン州は高地なので朝晩の寒暖差を利用しておいしいお茶が栽培されいるという。ミャンマーの食堂に入ると、テーブルの上にお茶を入れたポットが置かれているが、これはタダで飲める。お茶文化は広く国民に根付いているが、その中でもシャン州のお茶は重宝されている。


ミャンマー ニャウンシュエの五日市 シャン豆腐

市場の中を巡っていくと、少女がチーズのようなものを網にくぐらせている。ミャンマーでは、まだチーズはヤンゴンなど都会に住む人たちが食べ始めたころなので、地方の市場には売っていないはずだ。聞くと、これはシャン州の豆腐だそうだ。日本の豆腐と比べるとすごく堅そう。色といい形といい、チーズと言われても信じてしまいそうだ。この豆腐を麺のように細くして、野菜などと混ぜてサラダのようにして食べるらしい。


ミャンマー ニャウンシュエの五日市 

市場の片隅にはミャンマーの朝食の定番モヒンガー屋があった。大きな鍋にナマズから出汁を取ったモヒンガーのスープを大量に作ってある。なかなかおいしそう。


ミャンマー ニャウンシュエの五日市 犬


ミャンマー ニャウンシュエの五日市 犬

市場には野良犬がいっぱいいる。特に肉屋の周りにはうろうろしている。その近くでは子犬が固まって昼寝をしていて母犬の帰りを待っている。


ミャンマー ニャウンシュエ 犬

こちらでは子犬たちがお母さんから授乳中。ミャンマーでは野良犬の数がものすごく多い、しかもどこにでもいる。日本でもこうした光景は昔は普通にあったのだろうが、野良犬を駆除してしまったために、ペット以外で外で見る機会がなくなってしまった。


タウンジーのお祭りも終了したので明日、ニャウンシュエを離れることにした。ここを離れるとしばらく日本食にありつけないので、「のぞみ」に行ってカツカレーを食べる。日本ではあまりカレーを食べないが、海外では無性に懐かしい味に思える。

バルーンフェスティバル終了セレモニー

ちょっと遅めの昼食を終え、タウンジーに向かう。まだ明るい午後5時に会場に着いたが、すでに人だかりがしている。見ると、数日間にわたって上げられた熱気球の表彰式をやっていた。バルーンフェスティバルは昨晩で終了しているのだが、今日はこの表彰式に続いて、最後にみんなで小さな気球を一斉に上空に放って終わるという。これを写真に撮りたかったのだ。


ミャンマー タウンジー パオ族
パオ族

ミャンマー タウンジー タウンヨー族
タウンヨー族

ミャンマー タウンジー シャン族
シャン族

ミャンマータウンジー ダヌ族
ダヌ族

会場には、シャン州に住む山岳少数民族も民族衣装を着て集まっていた。


ミャンマータウンジー 踊り

表彰式の合間には、シャン州の独特の踊り「シュエ・ケイン・ナリ」が披露された。蝶のような羽を後ろに付けた男女が踊っている。カメラを向けるとポーズをとってくれるのがうれしい。


ミャンマー タウンジー バルーンフェスティバル

暗くなった午後7時前、会場に集まった参加者たちが思い思いに陣取り、小さな気球の下にろうそくを入れる。しばらくすると、気球はふわふわと上空に飛んでいく。それがあちこちから飛び上がり、無数の明かりとなり、やがて小さくなっていく。

雨季明けを祝うダザウンダインのお祭りは、もともとこのように人々が小さな気球に思いを込めて上げるというのが本来の姿だったのだろう。祭りの期間中は、大きくて花火が放たれる派手な気球ばかりが上げられるが、この日は原点に戻り、こうした素朴な光景が見られるのだった。ここまで待ったかいがあったことに感謝を込めて

             合掌!

投稿者: asiansanpo

元読売新聞東京本社写真部。2016年3月、早期退職し、アウンサンスーチーの新政権が誕生したミャンマーに移り住み、1年半にわたり全土を回りながらミャンマーの「民主化元年」を撮影。2018年9月からは、エベレストのふもと、標高4000㍍の村で変わりゆくシェルパ族とともに9か月間生活した。日本では過疎地を拠点とし、衰退していく地方の実態を体験している。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Translate »